DB2® データベースの実行環境を最新のフィックスパック・レベルに保って、 操作で問題が生じないようにすることをお勧めします。フィックスパックを正常にインストールするには、インストール前およびインストール後に必要なタスクをすべて実行します。
このタスクについて
DB2 フィックスパックは、IBM でのテストの際に検出された問題に対するフィックス (プログラム診断依頼書 (APAR))、アップデート、およびお客様から報告された問題のフィックスを含んでいます。各フィックスパックに含まれている APARLIST.TXT ファイルでは、含まれているフィックスについて説明されています。
フィックスパックは累積されます。つまり、ある任意のバージョンの DB2 の最新のフィックスパックには、 同じバージョンの DB2 のそれまでのフィックスパックを更新した内容がすべて入っているということです。
使用できるフィックスパック・イメージは、以下のとおりです。
単一サーバー・イメージには、すべての DB2 データベース・サーバー製品および IBM® Data Server Clientに必要な、新規および更新されたコードが含まれます。複数の DB2 データベース・サーバー製品が単一の場所にインストールされている場合、DB2 データベース・サーバーのフィックスパックは、保守コード更新をすべてのインストールされた DB2 データベース・サーバー製品に適用します。 Data Server Client のフィックスパックは、 1 つの DB2 データベース・サーバーのフィックスパック (つまり、 DB2 Enterprise Server Edition、 DB2 Workgroup Server Edition、 DB2 Express Edition、 DB2 Personal Edition、 DB2® Connect™ Enterprise Edition、 DB2 Connect Application Server Edition、 DB2 Connect Unlimited Edition for zSeries®、 および DB2 Connect Unlimited Edition for i5/OS® の 各データベース・サーバー製品のいずれか 1 つを保守可能なフィックスパック) に含まれています。 DB2 データベース・サーバーのフィックスパックを使用して、Data Server Clientをアップグレードできます。
また、単一サーバー・イメージは、すべての DB2 データベース・サーバー製品の特定のフィックスパック・レベルでのデフォルトの DB2 試用版ライセンスでのインストールに使用することもできます。
このフィックスパックは、サーバー以外のデータベース製品またはアドオン製品をインストールする場合にのみ使用します。例えば、 IBM Data Server Runtime Client や DB2 Query Patroller などです。
インストールしている DB2 データベース製品が DB2 データベース・サーバー製品または Data Server Client のみの場合は、このタイプのフィックスパックは使用しないでください。代わりに、単一サーバー・イメージのフィックスパックを使用します。
Windows® プラットフォームの場合、複数の DB2 データベース製品 (それには Data Server Client または DB2 データベース・サーバーではない製品が少なくとも 1 つ含まれている) が 1 つの DB2 コピー内にインストールされていれば、それに対応する製品固有のフィックスパックをすべてダウンロードして解凍してから、フィックスパックのインストール・プロセスを開始する必要があります。
Universal フィックスパックは、既に複数の DB2 データベース製品がインストールされている場合のインストールに用います。
インストールしている DB2 データベース製品が DB2 データベース・サーバー製品または Data Server Client のみの場合は、Universal フィックスパックは必要ありません。この場合は、単一サーバー・イメージのフィックスパックを使用してください。
Linux® または UNIX® オペレーティング・システム上で、各国語がインストールされている場合、それぞれの各国語フィックスパックも別途必要になります。各国語フィックスパックのみをインストールすることはできません。 Universal フィックスパックまたは製品固有のフィックスパックも一緒に適用されていなければならず、なおかつそれらの両方のフィックスパック・レベルが同じでなければなりません。 例えば、Universal フィックスパックを Linux または UNIX 上の英語以外の DB2 データベース製品に適用する場合、DB2 データベース製品を更新するには Universal フィックスパックと各国語フィックスパックの両方を適用する必要があります。
制約事項
オーバーライド・オプションの詳細については、installFixPack コマンドを参照してください。
手順
フィックスパックをインストールするには、次のようにします。
DB2 サーバー製品の以前のライセンス・コピーがマシンに存在していなければ、単一サーバー・フィックスパック・イメージを使用して、任意の DB2 データベース・サーバー製品をインストールできます。この場合、インストールした DB2 データベース製品は、試用版ライセンスとして扱われます。この試用版ライセンスをアップグレードしない限り、90 日の試用期間後に稼働を停止します。
次の作業
インストール後に実行するステップ、エラー・メッセージ、および推奨処置がないかをログ・ファイルで確認してください。
Linux または UNIX 上での非ルート・インストールの場合、ルート・ベースのフィーチャー (High Availability やオペレーティング・システム・ベースの認証など) は、db2rfe コマンドを使用することにより有効にすることができます。ルート・ベースのフィーチャーが DB2 データベース製品のインストール後に使用可能になっていた場合、それらのフィーチャーを再び使用可能にするために、フィックスパックを適用するたびに db2rfe コマンドを再実行する必要があります。詳しくは、以下の非ルート関連のリンクを参照してください。
複数の DB2 コピーが同一システム上にある場合、それらのコピーのバージョンとフィックスパック・レベルはそれぞれ異なっている可能性があります。 1 つ以上の DB2 コピーにフィックスパックを適用したい場合、それぞれの DB2 コピーにフィックスパックを 1 つずつインストールする必要があります。
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