DB2® データベース製品を Linux® オペレーティング・システムにインストールする場合は、選択したシステムが、必要なオペレーティング・システム、ハードウェア、ソフトウェア、および通信の要件を満たしていることを事前に確認してください。
サポートされている Linux ディストリビューションの最新情報については、ブラウザーで http://www.ibm.com/software/data/db2/linux/validate/ を参照してください。
DB2 データベース製品は、以下のハードウェアでサポートされています。
サポートされている Linux オペレーティング・システムには、以下が含まれます。
DB2 32 ビットのデータベース製品を Linux オペレーティング・システム上にインストールしようとしている場合、代わりに 64 ビットのオペレーティング・システムにアップグレードして、DB2 64 ビットのデータベース製品をインストールすることを考慮してください。 マルチスレッド・アーキテクチャーでは、通常メモリー構成が簡略化されます。ただし、これは 32 ビットの DB2 データベース・サーバーのメモリー構成に影響を与える場合があります。例:
DB2 データベース製品をインストールする前に、カーネル構成パラメーターを更新する必要があります。特定のカーネル・パラメーターのデフォルト値は、DB2 データベース・システムを実行する際には不十分な場合があります。
Linux システム・リソースを必要とする製品またはアプリケーションが他にもある場合があります。 Linux システム作動環境のニーズに基づいて、カーネル構成パラメーターを変更する必要があります。
カーネル構成パラメーターは、 /etc/sysctl.conf 中で設定されます。
sysctl コマンドを使用してこれらのパラメーターを設定して活動化することに関する情報は、 ご使用のオペレーティング・システムの資料を参照してください。
SLES および RHEL ディストリビューションのパッケージ要件を以下の表にまとめます。
パッケージ名 | 説明 |
---|---|
libaio | DB2 データベース・サーバーに必要な非同期ライブラリーが含まれます。 |
compat-libstdc++ | libstdc++so.6 が含まれます (Linux on POWER では不要)。 |
DB2 のパーティション・データベース・サーバーに関する SUSE Linux ディストリビューションと Red Hat ディストリビューションのパッケージ要件を以下の表にまとめます。
rsh リモート・シェル・ユーティリティーを使用する場合は、inetd (または xinetd) をインストールして実行することも必要です。 ssh リモート・シェル・ユーティリティーを使用する場合は、DB2 のインストールが完了した直後に、DB2RSHCMD 通信変数を設定する必要があります。このレジストリー変数が設定されていない場合は、rsh が使用されます。
DB2 データベース・システムのセットアップを進める前に、すべての必要なパッケージをインストールして構成する必要があります。Linux に関する一般情報については、Linux ディストリビューションの資料を参照してください。
パッケージ名 | 説明 |
---|---|
pdksh または ksh93 | Korn シェル。 このパッケージはパーティション・データベース環境で必要です。 |
openssh | このパッケージには、ユーザーがリモート・コンピューター上、またはリモート・コンピューターから、セキュア・シェルを介してコマンドを実行できるサーバー・プログラムのセットが含まれています。DB2 データベース・システムのデフォルト構成である rsh を使用する場合は、このパッケージは不要です。 |
rsh-server | このパッケージにはサーバー・プログラムの集合が含まれており、 ユーザーはこれらのプログラムを使用して、リモート・コンピューター上でコマンドを実行し、 他のコンピューターにログインし、コンピューター (rsh、rexec、rlogin、 および rcp) 間でファイルをコピーできます。 ssh を使用するように DB2 データベース・システムを構成する場合は、このパッケージは不要です。 |
nfs-utils | ネットワーク・ファイル・システム・サポート・パッケージ。 リモート・コンピューターからローカル・ファイルにアクセスすることが可能になります。 |
ディレクトリー | パッケージ名 | 説明 |
---|---|---|
/System Environment/Shell | pdksh または ksh93 | Korn シェル。 このパッケージはパーティション・データベース環境で必要です。 |
/Applications/Internet | openssh | このパッケージには、ユーザーがリモート・コンピューター上でセキュア・シェルを介して、コマンドを実行することができるクライアント・プログラムのセットが含まれています。DB2 データベース・システムのデフォルト構成である rsh を使用する場合は、このパッケージは不要です。 |
/System Environment/Daemons | openssh-server | このパッケージには、ユーザーがリモート・コンピューターから、セキュア・シェルによってコマンドを実行するためのサーバー・プログラムのセットが含まれています。DB2 データベース・システムのデフォルト構成である rsh を使用する場合は、このパッケージは不要です。 |
/System Environment/Daemons | rsh-server | このパッケージにはプログラムの集合が含まれており、 ユーザーはこれらのプログラムを使用して、リモート・コンピューター上でコマンドを実行できます。パーティション・データベース環境で必要です。 ssh を使用するように DB2 データベース・システムを構成する場合は、このパッケージは不要です。 |
/System Environment/Daemons | nfs-utils | ネットワーク・ファイル・システム・サポート・パッケージ。 リモート・コンピューターからローカル・ファイルにアクセスすることが可能になります。 |
オンライン・ヘルプの表示およびファースト・ステップ (db2fs) の実行には、以下のいずれかのブラウザーが必要です。
RHEL 5 システムの場合、Security-enhanced Linux (SELinux) が有効にされ、enforcing (強制) モードの場合は、インストーラーが SELinux の制限のために失敗するおそれがあります。
SELinux がインストールされ、enforcing モードであるかどうかを確認するには、以下の 1 つを実行することができます。
SELinux を無効にするには、以下の 1 つを実行することができます。
DB2 データベース製品が RHEL 5 システム上に正常にインストールされると、DB2 の各プロセスは unconfined ドメインで実行されます。DB2 のプロセスをそれ自身のドメインに割り当てるには、ポリシーを変更します。サンプルの SELinux ポリシーが、sqllib/samples ディレクトリーに提供されています。
[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 ]