db2_deinstall コマンドは、DB2 製品 DVD にも用意されています。アンインストールする製品バージョンは、DB2 DVD に入っている製品バージョンと一致している必要があります。DB2 DVD から db2_deinstall コマンドを実行するときに、-b パラメーターを指定しないと、インストール・パスを指定するためのプロンプトが出されます。
db2ls コマンドを使用して、インストールされている DB2 製品およびフィーチャーのリストを見ることができます。 1 つ以上のインスタンスが DB2 コピーに現在関連付けられている場合、その DB2 コピーはアンインストールできません。
DB2COPY1 に含まれているすべての DB2 製品をアンインストールするとします。DB2COPY1 はデフォルト DB2 コピーなので、DB2COPY1 の最後の DB2 製品をアンインストールしようとしたときに、アンインストール要求は失敗します。
デフォルト DB2 コピーの中に残っている DB2 製品のうちの最後の製品をアンインストールする前に、システムに別の DB2 コピーがあれば、デフォルトをそのコピーに切り替える必要があります。
デフォルトを変更するには、引数を指定しないで db2swtch コマンドを実行します (Windows のみ)。デフォルト DB2 および IBM データベース・クライアント・インターフェース選択ウィザードが起動します。このウィザードには、新しいデフォルトを選択するためのすべての候補が表示されます。
この場合は、新しいデフォルト DB2 コピーとして DB2COPY2 を選択できます。
DB2COPY2 をデフォルト DB2 コピーにしたら、DB2COPY1 の最後の製品のアンインストールを要求できます。
DB2COPY1 はデフォルト DB2 コピーではなくなったので、アンインストール要求は成功します。
後から、いくつかの DSDRIVER をインストールすることも可能です。ただし、デフォルトになるのは、1 つの IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーだけです。いずれかの時点で、デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーである DSDRIVER をアンインストールすることもできます。
デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーをアンインストールするときに、データベース・マネージャーは、残っている DSDRIVER の中から 1 つを選択し、新しいデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーとして設定します。アンインストールを要求する前にデフォルトを切り替えた場合以外は、どの DSDRIVER が新しいデフォルトになるかを制御できません。 (元のデフォルト以外に DSDRIVER が 1 つしかない場合は、データベース・マネージャーがどの DSDRIVER を選択するかは自明です。元のデフォルト以外に DSDRIVER がいくつかインストールされている場合は、データベース・マネージャーがどの DSDRIVER を選択するかはわかりません。)
ここで取り上げるシナリオでは、DB2COPY1 がデフォルト DB2 コピー、IBMDBCL1 がデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーです。
IBMDBCL1 にある DSDRIVER をアンインストールするとします。
アンインストール要求では、データベース・マネージャーによって、デフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーが自動的に切り替えられ、DB2COPY1 がデフォルト DB2 コピーとデフォルト IBM データベース・クライアント・インターフェース・コピーの両方になります。(マシンに複数の DB2 コピーが存在する場合でも、この動作は変わりません。)