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ワークロード・パーティション内の DB2 製品 (AIX)
システム WPAR での DB2® のインストール・プロセスは他のすべてのインストールと類似していますが、グローバル読み取り専用インストール・パス内の DB2 製品を使用できるという追加の利点があります。
AIX® 6.1 には、システム WPAR およびアプリケーション WPAR の 2 つのタイプのワークロード・パーティション (WPAR) があります。
DB2 のインストールは、システム WPAR でのみサポートされます。システム WPAR は、/usr または /opt ディレクトリーをグローバル環境と共有するか、または /usr または /opt ディレクトリーのローカル・コピーを保有します。
DB2 製品をローカルのシステム WPAR にインストールすることができます。または、DB2 製品をグローバル環境にインストールし、DB2 コピーをその他のシステム WPAR と共有することができます。DB2 コピーをグローバル環境の /usr または /opt ディレクトリー (これらはシステム WPAR と共有される) の下にインストールすると、それらのシステム WPAR は共有 DB2 コピーを使用して DB2 インスタンスをセットアップすることができます。
各システム WPAR は、DB2 コピーに関連した自分の DB2 インスタンスおよび DAS を管理し、特にシステム WPAR 用に作成された DB2 インスタンスおよび DAS のみを参照することができます。ある WPAR 上、またはグローバル環境内に作成された DAS およびインスタンスは、その他のシステム (システム WPAR またはグローバル環境) からは表示することができません。
DB2 コピーがグローバル環境にインストールされているとき、DB2 インスタンスおよび DAS は、グローバルにインストールされた DB2 コピーを共有する各システム WPAR 上で作成および管理できます。
DB2 コピーがグローバル環境にインストールされるときには、以下のような特定の考慮事項があります。
- DB2 コピーのインストール
- システム WPAR での DB2 コピーのインストールは、1 つの例外を除いて、その他の DB2 製品のインストールと似通っています。IBM® Tivoli® System Automation for Multiplatforms (SA MP) はシステム WPAR 上にインストールできません。
- DB2 コピーのアンインストール
- グローバル環境で DB2 コピーをアンインストールする前に、DB2 コピーを DB2 インスタンスまたは DAS と共有する AIX のシステム WPAR がアクティブになっていなければなりません。さらに、DB2 コピーのアンインストールの前には、その DB2 コピーを共有するどのシステム WPAR においても、関連する DB2 インスタンスまたは DAS がその DB2 コピーと関連付けられていたり、あるいはそれによって使用されていたりしてはなりません。すべてのインスタンスおよび DAS は、以下のどちらかでなければなりません。
- ドロップされる (db2idrop または dasdrop コマンドを使用して)、または
- インスタンスまたは DAS が別の DB2 コピーに更新される (db2iupdt または dasupdt コマンドを使用して)。
注:
db2idrop および dasdrop コマンドは、root ユーザーとして実行される必要があります。
- フィックスパックの DB2 コピーへの適用
- システム WPAR 上でのフィックスパックの適用は、その他の DB2 製品の更新と似通っています。ただし、グローバル環境でフィックスパックを DB2 コピーに適用する前に、DB2 コピーを共有する AIX のシステム WPAR はインスタンスを更新するためにアクティブになっていなければなりません。さらに、フィックスパックを適用する前に、DB2 コピーを共有するどのシステム WPAR も、関連する DB2 インスタンスまたは DAS を実行していてはなりません。更新される DB2 コピーと関連するすべてのインスタンスおよび DAS は、以下のどちらかでなければなりません。
- 停止される (db2stop コマンドを使用して)、または
- -f update パラメーターを指定して installFixPack コマンドを実行し、DB2 ライブラリーのロード、インスタンス、および DAS が正しく停止しているかどうかについてのすべての検査を迂回するようにする。(ただし、これは推奨されていません。)
- db2ls コマンドを使用するときの考慮事項
- グローバル環境に DB2 コピーをインストールするとき、db2ls コマンドを含むディレクトリー (/usr/local/bin) は、グローバル環境内の DB2 コピーにリンクされます。db2ls コマンドは、システム上にインストールされた DB2 バージョン 9 (またはそれ以降) の製品をリストするのに使用されます。システム WPAR で、/usr ディレクトリーがグローバル・パーティションと読み取り専用として共有される場合、システム WPAR で実行されている db2ls コマンドは、リンク・ターゲットもシステム WPAR に存在していない場合、作動しない場合があります。また、関連する DB2 コピーはシステム WPAR 上に登録されます。db2ls コマンドは、DB2 インストール・メディアとシステム上の DB2 インストール・コピーの両方にあり、どちらのロケーションからも実行できます。
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