DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows
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非ルート・インストールの制限

ルート・インストールと非ルート・インストールの間の相違点に加えて、非ルート・インストールにはいくつかの制限があります。このトピックでは、非ルート・インストールを使用するかどうかの判断に役立てるために、これらの制限について説明します。

製品の制限
非ルート・インストールでは、以下の DB2® 製品はサポートされていません。
フィーチャーとツールの制限
以下のフィーチャーとツールは、非ルート・インストールには使用できません。
ヘルス・モニターの制限
以下のヘルス・モニターのフィーチャーは、非ルート・インストールではサポートされていません。
パーティション・データベースの制限
非ルート・インストールでは、単一パーティション・データベースのみがサポートされます。データベース・パーティションをさらに追加することはできません。
DB2 製品のリスト
非ルート・ユーザーとしての実行時に db2ls コマンドによって作成される出力は、ルート・ユーザーとしての実行時に作成される出力とは違います。詳しくは、db2ls コマンドのトピックを参照してください。
DB2 コピー
非ルート・ユーザーごとに 1 つのみ DB2 製品のコピーをインストールできます。
DB2 インスタンスの制限
非ルート・インストールでは、インストール中に DB2 インスタンスが 1 つ作成されます。追加のインスタンスを作成することはできません。
インスタンス所有者のみ DB2 インスタンス・アクションを実行できる
ルート・インストールと非ルート・インストールは、同じコンピューター上の別のインストール・パスに共存できます。しかし、非ルート・インスタンスを更新したりドロップ (db2_deinstall コマンドを使用) したりできるのは、非ルート・インスタンスを所有する非ルート・ユーザーのみです。

ルート特権のあるユーザーが作成した DB2 インスタンスを更新したりドロップしたりできるのは、ルート特権のあるユーザーのみです。

DB2 インスタンス・コマンド
非ルート・インストールでは、以下の DB2 インスタンス・コマンドは使用できません。
db2icrt
非ルート・ユーザーとして DB2 製品をインストールする際に、インスタンスが 1 つだけ自動的に作成されて構成されます。非ルート・インストールで、追加のインスタンスを作成することはできません。しかし、自動的に作成されたインスタンスを構成する必要がある場合は、非ルート・インストール構成コマンド db2nrcfg を使用できます。
db2iupdt
非ルート・インスタンスには db2iupdt コマンドを使用できません。代わりに、非ルート DB2 インスタンスを更新するには、非ルート・インストール構成コマンド (db2nrcfg) を使用してください。しかし、非ルート・インスタンスは DB2 製品の更新時に自動的に更新されるので、通常は更新する必要はありません。
db2idrop
非ルート・インストール中に自動的に作成されたインスタンスは、ドロップできません。DB2 インスタンスをドロップするには、DB2 製品をアンインストールしなければなりません。
db2iupgrade
非ルート・インストールでは、アップグレードはサポートされていません。
アップグレードの制限
ルート・インスタンスを非ルート・インスタンスにアップグレードすることはできません。
DB2 インスタンス所有者のみ、インストール後アクションを実行できる
ルート・インストールと非ルート・インストールを同じコンピューター上に共存できます。しかし、DB2 製品をインストールした元の非ルート・ユーザーのみが、以下のような後続のアクションを実行できます。
ulimit 値の調整
UNIX® および Linux® 上で、ulimit コマンドは、データやスタックの限界値などのユーザー・リソースの限界値を設定したり報告したりします。ルート・インスタンスの場合、データベース・サーバーは永続設定を変更せずに、必要な ulimit 設定を動的に更新します。しかし、非ルート・インスタンスの場合、インストール中にのみ ulimit 設定のチェックを行えます。設定が不適切な場合は、警告メッセージが表示されます。ulimit 設定を変更するには、ルート権限が必要です。

db2rfe を実行して克服できる制限

非ルート・インストールに関する他の制限のうち、db2rfe コマンドを実行して克服できるものがあります。以下のフィーチャーと機能は、非ルート・インストールでは初期状態では使用できません。

これらのフィーチャーや機能を使用可能にするには、ルート・フィーチャーを非ルート・インストールで使用可能にするコマンド (db2rfe) を実行してください。db2rfe コマンドの実行はオプションで、ルート権限のあるユーザーが実行しなければなりません。

非ルート・インストールにおける認証タイプ

オペレーティング・システム・ベースの認証が、DB2 製品のデフォルトの認証タイプです。非ルート・インストールはオペレーティング・システム・ベースの認証をサポートしていないので、非ルート・ユーザーとして DB2 製品をインストールした後に db2rfe コマンドを実行しないことを選択した場合は、認証タイプを手動で設定しなければなりません。そのためには、データベース・マネージャー構成 (dbm cfg) ファイル中で以下のパラメーターを更新します。

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