IBM データ・サーバー・クライアントおよびドライバーの概要 >
IBM データ・サーバー・クライアントのタイプ
複数のタイプの IBM® データ・サーバー・クライアントとドライバーが用意されています。それぞれ特定のタイプのサポートを提供します。
使用可能な IBM データ・サーバー・クライアントとドライバーのタイプを以下にリストします。
-
IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ
-
IBM Data Server Driver for ODBC and CLI
- IBM Data
Server Driver Package
-
IBM Data Server Runtime Client
-
IBM Data Server Client
それぞれの IBM データ・サーバー・クライアントおよびドライバーは、以下のような特定のタイプのサポートを提供します。
- Java™ アプリケーションのみの場合は、
IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ を使用します。
- ODBC または CLI のみを使用するアプリケーションの場合は、
IBM Data Server Driver for ODBC and CLI を使用します。
(cli ドライバーとも言います。)
- ODBC、CLI、.NET、OLE DB、PHP、Ruby、JDBC、または SQLJ を使用するアプリケーションの場合、IBM Data
Server Driver Package を使用します。
- DB2® Command
Line Processor Plus (CLPPlus) サポートが必要な場合は、IBM Data
Server Driver Package を使用します。
- DB2 コマンド行プロセッサー (CLP) のサポート、およびアプリケーションの実行やデプロイメントの基本クライアント・サポートが必要な場合は、
IBM Data Server Runtime Client を使用します。
- データベース管理サポート、および ODBC、CLI、.NET、または JDBC のようなアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を使用するアプリケーション開発が必要な場合は、
IBM Data Server Client を使用します。
IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ
IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ は、Java ストアード・プロシージャーおよびユーザー定義関数のデフォルトのドライバーです。このドライバーにより、Java で作成された、JDBC を使ってローカルまたはリモート・サーバーにアクセスするクライアント・アプリケーションやアプレット、および Java アプリケーション内の組み込み静的 SQL のための SQLJ に対して、サポートが提供されます。
IBM Data Server Driver for ODBC and CLI
Data Server Driver for ODBC and CLI は、独立系ソフトウェア・ベンダー (ISV) のデプロイメント用に設計された、軽量のデプロイメント・ソリューションです。このドライバーは cli ドライバーとも呼ばれ、Data Server Client または Data Server Runtime Client をインストールすることなく、ODBC API、または CLI API を使用するアプリケーションに対するランタイム・サポートを提供します。このドライバーはインストール可能なイメージとしてではなく tar ファイルとしてのみ入手できます。メッセージの報告は英語でのみ行われます。
IBM Data Server Driver for ODBC and CLI は以下のものを提供します。
- CLI API のランタイム・サポート
- ODBC API のランタイム・サポート
- XA API のランタイム・サポート
- データベース接続
- DB2 対話機能コール・レベル・インターフェース (db2cli) のサポート
- LDAP データベース・ディレクトリーのサポート
- トレース、ロギング、および診断のサポート
Data Server Driver for ODBC and CLI を Microsoft® ODBC ドライバー・マネージャーに登録するには、db2oreg1.exe ユーティリティーを使用します。
IBM Data
Server Driver Package,
IBM Data
Server Driver Package は、軽量のデプロイメント・ソリューションで、ODBC、 CLI、.NET 、OLE DB、PHP、Ruby、JDBC、または SQLJ を使用するアプリケーションのためにランタイム・サポートを提供します。Data Server Runtime Client または Data Server Client をインストールする必要はありません。
このドライバーは、小さなフットプリントを持ち、独立系ソフトウェア・ベンダー (ISV) によって再配布したり、大企業では一般的である大規模なデプロイメント・シナリオでのアプリケーション配布に使用したりするように設計されています。
IBM Data
Server Driver Packageの機能には、以下のものが含まれます。
- SQL ステートメントおよびスクリプトを動的に作成、編集、および実行するための DB2 Command
Line Processor Plus (CLPPlus)。
- データベースへのアクセスに ODBC、CLI、PHP、または Ruby を使用するアプリケーションのサポート。
- Java で作成されて JDBC を使用するクライアント・アプリケーションとアプレット、および Java 用の組み込み SQL (SQLJ) のサポート。
- .NET、PHP、および Ruby に対する
IBM
Informix® Dynamic
Server サポート。
- 組み込み SQL アプリケーションを実行するためのサポート。プリコンパイラーやバインド機能は提供されていません。
- PHP および
Ruby ドライバーを再作成するためのアプリケーション・ヘッダー・ファイル。
- DB2 対話機能コール・レベル・インターフェース (db2cli) のサポート。
- DRDA® トレース (db2drdat) のサポート。
- Windows® オペレーティング・システム上で、IBM Data
Server Driver Package は、データベースへのアクセスに .NET または OLE DB を使用するアプリケーションへのサポートも提供します。それに加えて、これはインストール可能イメージとして利用でき、また、マージ・モジュールを使用して、ドライバーを Windows Installer ベースのインストールに容易に組み込むことができます。
IBM Data Server Runtime Client
IBM Data Server Runtime Client は、リモート・データベース上でアプリケーションを実行する方法を提供します。
GUI ツールは、
IBM Data Server Runtime Clientでは配送されません。
以下の機能が含まれます。
- DB2 コマンド発行用のコマンド行プロセッサー (CLP)。CLP は、サーバーのリモート管理を実行する基本方法も提供します。
- データベース接続、SQL ステートメント、XQuery ステートメント、およびコマンドを扱う基本的なクライアント・サポート。
- JDBC、ADO.NET、OLE DB、ODBC、コマンド行インターフェース (CLI)、PHP、および Ruby などの一般的なデータベース・アクセス・インターフェースのサポート。このサポートには、ドライバー、およびデータ・ソースを定義する機能が含まれます。例えば ODBC の場合、
IBM データ・サーバー・クライアント をインストールすると、ODBC ドライバーがインストールされ、ドライバーが登録されます。アプリケーション開発者およびその他のユーザーは、Windows ODBC データ ソース アドミニストレータのツールを使用してデータ・ソースを定義することができます。
- Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) の活用。
- TCP/IP、および Named PIPE などの一般的なネットワーク通信プロトコルのサポート。
- 同じコンピューター上にクライアントの複数コピーをインストールすることに対するサポート。これらのコピーは、同じバージョンでも異なるバージョンでもかまいません。
- 独自のアプリケーションと一緒に
IBM Data Server Runtime Client を無料で再配布することを許可するライセンス条項。
- 必要なインストール・イメージ・サイズとディスク・スペースは、完全な
IBM Data Server Client のフットプリントよりデプロイメントのフットプリントのほうが小さい。
- データベースおよびサーバーに接続するための情報を保管するカタログ。
- Windows オペレーティング・システム上でのパッケージ化の利点: アプリケーションに接続性を提供するために、クライアントとそのアプリケーションとをパッケージできる。
さらに、クライアントは Windows Installer マージ・モジュールとして使用できる。これにより、RTCL の DLL ファイルを独自のアプリケーションのインストール・パッケージに組み込むことができます。このアプローチを使用すると、クライアントのうち、独自のアプリケーションに必要な部分だけを組み込むことができます。
- PHP、Ruby、.NET、および JDBC のための
IBM
Informix Dynamic
Server サポート
IBM Data Server Client
IBM Data Server Client には、
IBM Data Server Runtime Client のすべての機能に加えて、データベース管理、アプリケーション開発およびクライアント/サーバー構成のための機能が含まれています。
以下の機能が含まれます。
- 必要なインストール・イメージ・サイズとディスク・スペースは、
IBM Data Server Runtime Clientのフットプリントよりデプロイメントのフットプリントのほうが大きい。
しかし、Windows オペレーティング・システムにおいて、
IBM Data Server Client のイメージはインストール・イメージ・サイズを小さくするために削除できます。
- データベースをカタログし、データベース・サーバーを構成するのを支援する構成アシスタント。
- データベースのインプリメンテーションおよびデータベース管理用のコントロール・センターおよびグラフィック・ツール。
これらのツールは、x86 版 Windows (32 ビットのみ)、x64 版 Windows (AMD64/EM64T)、x86 版 Linux®、および AMD64/EM64T 版 Linux (x64) の各バージョンで使用できます。
- 新規ユーザーのためのファースト・ステップ資料。
- Visual Studio のツール
- IBM Data
Studio
- アプリケーションのヘッダー・ファイル
- さまざまなプログラミング言語用のプリコンパイラー
- バインドのサポート
- サンプルおよびチュートリアル
- PHP、Ruby、.NET、JCC、および JDBC のための
IBM
Informix Dynamic
Server サポート
[ ページのトップ | 前ページ | 次ページ | 目次 ]