DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows
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db2dsdriver 構成ファイル

構成ファイル db2dsdriver.cfg には、データベース・ディレクトリー情報とクライアント構成パラメーターが人間の理解できる形式で含まれています。

db2dsdriver.cfg 構成ファイルは、さまざまなキーワードと値を含む ASCII ファイルです。それらのキーワードは、サポートされるデータベースに ODBC、CLI、 .NET、OLE DB、またはオープン・ソース (PHP または Ruby) を介して、およびそのキーワードを使用するアプリケーションを介して接続するために使用できます。キーワードは、データベース別名 と関連付けられ、データベースにアクセスするすべてのアプリケーションに影響します。この構成ファイルを使用して Sysplex 関連の設定を指定することもできます。

この構成ファイルは、次のデータ・サーバー・ドライバーで使用できます。

これらのドライバーについては、db2dsdriver.cfg 構成ファイルを作成してデータを設定する必要はありません。この構成ファイルがなくてもそれらのドライバーは機能します。しかし、アプリケーションでデータベース名、ホスト、ポート、および構成パラメーターの情報を指定する代わりに、構成ファイルを使用して別名を指定することができます。

さらに、既存の IBM データ・サーバー・クライアント ( IBM Data Server Runtime Client または IBM Data Server Client) がある場合、db2dsdcfgfill コマンドを使用して、既存のデータベース・ディレクトリー情報を db2dsdriver.cfg 構成ファイルにコピーできます。このコマンドを使用すると、特定のデータベース・マネージャー・インスタンスのローカル・データベース・ディレクトリー、ノード・ディレクトリー、およびデータベース接続サービス (DCS) ディレクトリーの内容に基づいて構成ファイルの値が設定されます。

構成ファイル内で指定されたさまざまなキーワード、値、および特定のデータベース接続設定は、そのデータベースまたは別名に対して行われるすべての ODBC、CLI、.NET またはオープン・ソースのアプリケーション接続に適用されます。

db2dsdriver.cfg 構成ファイルは編集可能です。ただし、ファイルの編集は手動で行う必要があります。また、ファイルの編集後は、変更を有効にするためにアプリケーションを再始動する必要があります。構成ファイルは、次のいずれかのパスに作成されます。

構成ファイルには、データベース名、サーバー名、およびポート番号のプロパティーについて、データベースに関する同一の項目を複数含めることはできません。 さらに、構成ファイルには同一のデータベース別名の項目を複数含めることができません。

使用を開始しやすいように、サンプル構成ファイルが用意されています。これは sqllib/cfg ディレクトリーにあります。構成ファイルには次のセクションが含まれます。

<configuration>
	<DSN_Collection>
		<dsn alias="alias1" name="name1" host="server1.net1.com" port="50001"/>
		<!-- Long aliases are supported -->
		<dsn alias="longaliasname2" name="name2" host="server2.net1.com" port="55551">
			<parameter name="Authentication" value="Client"/>
		</dsn>
	</DSN_Collection>
	<databases>
		<database name="name1" host="server1.net1.com" port="50001">
			<parameter name="CurrentSchema" value="OWNER1"/>
			<wlb>
				<parameter name="enableWLB" value="true"/>
				<parameter name="maxTransports" value="50"/>
			</wlb>
			<acr>
				<parameter name="enableACR" value="true"/>
			</acr>
		</database>
		<!-- Local IPC connection -->
		<database name="name3" host="localhost" port="0">
			<parameter name="IPCInstance" value="DB2"/>
			<parameter name="CommProtocol" value="IPC"/>
		</database>
	</databases>
	<parameters>
		<parameter name="GlobalParam" value="Value"/>
	</parameters>
</configuration>
注:
DSN_Collection の項目 (alias、name、host、および port) には必ず値が含まれていなければならず、空にすることはできません。 さらに、database の項目 (name、host、port) にも値が含まれている必要があります。
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