構成ファイル db2dsdriver.cfg には、データベース・ディレクトリー情報とクライアント構成パラメーターが人間の理解できる形式で含まれています。
db2dsdriver.cfg 構成ファイルは、さまざまなキーワードと値を含む ASCII ファイルです。それらのキーワードは、サポートされるデータベースに ODBC、CLI、 .NET、OLE DB、またはオープン・ソース (PHP または Ruby) を介して、およびそのキーワードを使用するアプリケーションを介して接続するために使用できます。キーワードは、データベース別名 と関連付けられ、データベースにアクセスするすべてのアプリケーションに影響します。この構成ファイルを使用して Sysplex 関連の設定を指定することもできます。
この構成ファイルは、次のデータ・サーバー・ドライバーで使用できます。
これらのドライバーについては、db2dsdriver.cfg 構成ファイルを作成してデータを設定する必要はありません。この構成ファイルがなくてもそれらのドライバーは機能します。しかし、アプリケーションでデータベース名、ホスト、ポート、および構成パラメーターの情報を指定する代わりに、構成ファイルを使用して別名を指定することができます。
さらに、既存の IBM データ・サーバー・クライアント ( IBM Data Server Runtime Client または IBM Data Server Client) がある場合、db2dsdcfgfill コマンドを使用して、既存のデータベース・ディレクトリー情報を db2dsdriver.cfg 構成ファイルにコピーできます。このコマンドを使用すると、特定のデータベース・マネージャー・インスタンスのローカル・データベース・ディレクトリー、ノード・ディレクトリー、およびデータベース接続サービス (DCS) ディレクトリーの内容に基づいて構成ファイルの値が設定されます。
構成ファイル内で指定されたさまざまなキーワード、値、および特定のデータベース接続設定は、そのデータベースまたは別名に対して行われるすべての ODBC、CLI、.NET またはオープン・ソースのアプリケーション接続に適用されます。
db2dsdriver.cfg 構成ファイルは編集可能です。ただし、ファイルの編集は手動で行う必要があります。また、ファイルの編集後は、変更を有効にするためにアプリケーションを再始動する必要があります。構成ファイルは、次のいずれかのパスに作成されます。
構成ファイルには、データベース名、サーバー名、およびポート番号のプロパティーについて、データベースに関する同一の項目を複数含めることはできません。 さらに、構成ファイルには同一のデータベース別名の項目を複数含めることができません。
使用を開始しやすいように、サンプル構成ファイルが用意されています。これは sqllib/cfg ディレクトリーにあります。構成ファイルには次のセクションが含まれます。
<configuration> <DSN_Collection> <dsn alias="alias1" name="name1" host="server1.net1.com" port="50001"/> <!-- Long aliases are supported --> <dsn alias="longaliasname2" name="name2" host="server2.net1.com" port="55551"> <parameter name="Authentication" value="Client"/> </dsn> </DSN_Collection> <databases> <database name="name1" host="server1.net1.com" port="50001"> <parameter name="CurrentSchema" value="OWNER1"/> <wlb> <parameter name="enableWLB" value="true"/> <parameter name="maxTransports" value="50"/> </wlb> <acr> <parameter name="enableACR" value="true"/> </acr> </database> <!-- Local IPC connection --> <database name="name3" host="localhost" port="0"> <parameter name="IPCInstance" value="DB2"/> <parameter name="CommProtocol" value="IPC"/> </database> </databases> <parameters> <parameter name="GlobalParam" value="Value"/> </parameters> </configuration>