このタスクでは、関与するコンピューター上のポート範囲の可用性を検査するために必要なステップを記述します。ポート範囲は、高速コミュニケーション・マネージャー (FCM) が使用します。 FCM は、データベース・パーティション・サーバー間の通信を取り扱う DB2® のフィーチャーです。
関与するコンピューター上のポート範囲の可用性の検査は、インスタンス所有データベース・パーティション・サーバーをインストールしてから、なおかつ参加データベース・パーティション・サーバーをインストールする前に実行してください。
基本コンピューター上にインスタンス所有のデータベース・パーティション・サーバーをインストールする際に、DB2 はパーティション・データベース環境に参加している論理データベース・パーティション・サーバーの指定数に応じて、ポート範囲を予約します。デフォルトの範囲は 4 つのポートです。パーティション・データベース環境に加わっているサーバーごとに、/etc/services ファイルを FCM ポートのために手動で構成する必要があります。 FCM ポートの範囲は、関与するコンピューターで使用する論理区画の数によって異なります。最低 2 つの項目が必要です。それは、DB2_<instance> と DB2_<instance>_END です。関与するコンピューターに指定される FCM ポートについて、以下のような他の要件があります。
services ファイルに変更を加えるには、 root 権限が必要です。
以下のようにして、関与するコンピューター上のポート範囲の可用性を検査します。
DB2_db2inst1 60000/tcp DB2_db2inst1_1 60001/tcp DB2_db2inst1_2 60002/tcp DB2_db2inst1_END 60003/tcpDB2 は 60000 以降で使用できる最初の 4 つのポートを予約します。
基本コンピューター上にインスタンス所有のデータベース・パーティション・サーバーをインストールした後、参加データベース・パーティション・サーバーに DB2 製品をインストールする必要があります。パーティション・サーバー用に生成された応答ファイル (デフォルト名 db2ese_addpart.rsp) を使用できますが、FCM ポート用に /etc/services ファイルを手動で構成する必要があります。FCM ポートの範囲は、現行マシン上で使用する論理パーティション数によって異なります。最小エントリーは、DB2_ と DB2__END の 2 つのエントリー用で、後は空きポート番号が続きます。各参加マシンで使用される FCM ポート番号の開始ポート番号は同じでなければならず、後続のポートは連続的に番号付けを行う必要があります。
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